眼球は非常に高度な神経組織機能を持つ臓器です。 眼球の周囲には筋肉、脂肪、骨があり、眼球を保護しています。周囲の構造が正常であって、はじめて眼球はその機能を発揮することができます。 眼瞼は眼球の保護に非常に重要な役割を果たしています。角膜、結膜など眼の表面に病気のある方には瞼の形態異常を治療することで、病状改善することがあります。
当院では眼瞼の治療に際しては、整容目的ではなく機能改善することに重点においています。
当院の眼瞼形成外来は、眼瞼下垂、眼瞼内反、目の周りのできもの、ものもらい、逆さまつげなどの病気を扱います。
こんな方は要注意!
- 眠そうだと言われる
- 二重の幅が大きくなった
- 額のしわが増える
- 上のまぶたが窪んでいる
- 花粉症で目を強く擦る癖がある
瞼が下がっただけじゃなく、
こんな症状が・・・
- 視野が悪化
- 瞼が重い、疲れ目
- 頭痛、肩こり
- 更年期障害、不眠
多くのひとが加齢と共に悩み始める上眼瞼のたるみ。「老化のせいだから」「今さら、見た目を気にしても」と諦めて我慢している方が多いと思います。実は皮膚のたるみのではなく、瞼の開きにくい眼瞼下垂という病気が隠れていることも多いのです。しかもこの病気は見た目が悪い、見にくいだけならまだしも、他のさまざまな症状の原因になっていることもあります。


まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋、以下挙筋と呼びます)につながっている腱膜が、加齢や眼のこすり過ぎなどによって伸びたり外れたりする病気です。正常な状態の場合、人は目を開けようとすると挙筋が縮み、瞼の中にある軟骨のようなもの(瞼板)接続している腱膜にその力が伝わります。そしてそれに引っ張られる形で自然に瞼が上がるのです。
しかし老化やアレルギーで目を擦り過ぎるなど物理的な原因を繰り返されると、瞼板と腱膜の接続部分が外れたり、腱膜自体が伸びてしてしまう場合があります。すると挙筋の力が瞼板に伝わりにくくなり、瞼をうまく持ち上げることができなくなります。
瞼があげにくいので、無意識的、反射的に目を開けようと額の筋肉に力を入れ、眉毛を持ち上げるようになるので、そのため額にしわを寄ります。瞼が重い、肩コリ、疲れ目、頭痛といった症状が感じる方も多いようです。
また目を大きく開けようとすると、まぶたの脂肪(眼窩脂肪)が奥に引き込まれるため、二重の幅が広くなり目の窪みが現れます。額のしわが深くなり目も窪むので顔つきが変わり老けて見え、顔の老化を進行していきます。
瞼が下がっていると認識して眼科に来る人が少なく、特に両眼の場合が発見しにくいです。多くの人が疲れ目や老化として片つけて我慢しているようです。実はこれは立派な病気であり、しっかり治療することで併発して起きる様々な悩みや症状を緩和することも期待できます。
- 眼瞼挙筋は異常がないですが、加齢により眼瞼皮膚が緩んで下がってきた状態。
- たるんで下がってきた瞼の皮膚はまつげの上にかかって、そのために逆さまつげになるので、角膜に傷をついたり結膜炎になったり、目尻と目頭の皮膚が爛れたりします。また下がってきた瞼が視界を影響します。
- 多くの人は逆さまつげや結膜炎、まぶたのただれで通院していることが多い。弛んだ眼瞼皮膚が老化だから諦めているようです。
- あまった眼瞼皮膚を切除することで、視界が広げ、逆さまつげ、結膜炎、眼瞼皮膚の爛れの改善も期待できます。

眼瞼下垂は挙筋腱膜の異常と眼瞼皮膚弛緩を両方併発するもあります。
1. 挙筋腱膜性眼瞼下垂
- 伸びたり、瞼板から外れてしまった眼瞼挙筋の腱膜を、外科的で縮めたり繋げたりするというものです。具体的には、挙筋腱膜に糸を通して解剖学的に元通りの位置(瞼板)に縫い付ける手術を行われます。
- 二重にする予定部分を皮膚切開します。
2. 皮膚弛緩性眼瞼下垂
- 緩んでいる皮膚の一部を切除する手術を行われます。
- 手術の仕上がりは切除する皮膚の量と部位のデザインによります。
保険が適応できるかどうか、症状により基準があります。
基準に満たして機能改善の目的なら、手術費用は保険適応になります。(片目の場合は3割負担だと、30,000円程度)
手術の基本事項
- 手術時間:両眼同時手術することが可能です。
- 腱膜性なら片眼40分くらい、両眼だと1時間半程度。
- 皮膚弛緩性なら片眼30分、両眼なら1時間程度
- 日帰り手術
- 局所麻酔、手術中に患者に鏡で自分の眼瞼の開け具合を確認していただく。
- 術後の生活
- 翌日までガーゼーで切開部に当てます、物を見たり、瞬きしたりするのは問題ありません。翌日からガーゼーを外したら入浴や洗顔可能。(石鹸洗顔と目の近くのポイント化粧をしないでください)
- 術後当日はうつむき姿勢、おしゃべり、笑うことを極力控えて、安静にしてください。
- 術後2日間位瞼が最も腫れます、1週間で落ち着きます。腫れが早く引くために術後2日間に患部を冷やします。
- 術後3日間アルコールを控えてください。
- 後遺症
切開した部分の皮膚に傷痕のスジ一本が残ります。二重瞼を作る場合は二重に重ねるので目立ちません - 抜糸
5から7日。抜糸の3時間後顔を洗っても大丈夫です。
眼瞼下垂の手術を受けた方は、術後揃って「楽になった」、「明るくなった」「もっと早くやっておけばよかった」とおっしゃいます。老化の防止にもなるし、意欲的で有意義な人生を送る一助になる治療だと考えていますので、心当たりのある方はぜひ相談してください。


