白内障とは目の中のレンズが白く濁り、視力が低下する症状のことをいいます。 症状としては(1)視界が霞む(明るい場所に出ると眩しく見えにくい)、(2)眼鏡が合わない(視界が二重、三重に見える)、症状には個人差がありますが、痛みや出血など目に見える症状は出ないので自覚しにくい病気でもあります。
症状が進行すると、視界が黄白色のフィルターをかけたような色になります。60歳以降の加齢による発症原因が最も多く、80歳代になるとほぼ100%の人が発症します。また若い時期に発症する主な原因としては、目の外傷、アトピー性皮膚炎、腎臓病などから併発する場合、先天的な場合、糖尿病などの生活習慣病から発症する場合もあります。
発症を予防するために、日常生活における偏食を避け、栄養バランスを整えることも重要です。また定期健診、診断によって早期発見し、病状の進行を食い止め、予防することも可能ですが、発症した場合、治療方法としては初期であれば、内服薬、点眼薬による治療も有効ですが、進行してしまった場合には手術以外に視力回復の手段はありません。手術と聞くと眼球にメスを入れるのでは?と思われがちですが、当院では点眼麻酔、無痛小切開、日帰りでの手術が可能ですので、白内障の症状にお悩みの方、是非とも当院へご相談ください。
白内障手術について
- 手術前に麻酔の目薬を点眼します。3mmの小さな切開を入れます。これは全く痛みを感じません。
- 白内障で濁った水晶体の表面に窓を開けます。この窓をつくる事が非常に重要です。ここで目を動かすと危険ですから、目を動かさないで、正面の顕微鏡の光を見てください。
- 超音波をかけて硬く濁った水晶体の芯の部分(核)を吸い取ります。
- 濁った芯の部分(核)を吸い取った後、皮質という膜を除去し、水晶体の嚢(カプセル)だけを残します。この嚢(カプセル)を残すことが近代白内障手術では非常に重要なことです。
- 嚢(カプセル)を残した後、粘弾性物質という特殊な液を入れます。
- 目の形を保ちながら、カプセルの中に人工的な眼内レンズを移植します。非常に小さいトンネルから眼内レンズを入れますので、そのトンネルは手術後自然に閉じていきます。眼を切るような従来の方法と違い、全く縫合する必要がありません。従来の縫合する方法だと、術後に眼がゴロゴロしたり、安静にしなければならなかったので、この方法で患者に負担をかけずに、早期に日常生活に復帰することが出来ます。
緑内障には様々な種類があります。特に問題となるのは正常眼圧緑内障です。日本では緑内障の患者は70%がこのタイプです。眼圧の値のみで緑内障であるかないか、進行しているか、していないかを判断することは難しいので、眼科医による視神経と視野検査の異常所見で判断します。
治療方法としては、現在では眼圧を下げることで視神経の障害を阻止していく方法をとります。まず点眼薬による治療ですが、眼圧を下げる点眼薬には様々な種類があり、多剤併用があります。点眼薬による治療では必要以上に薬剤の使用をしないように注意が必要となります。眼圧は日内変動、季節変動などがあります。当院では眼圧のみではなく、定期的に視神経所見と視野検査をチェックして適切な目標眼圧を設定して眼圧のコントロールをしていきます。緑内障治療には早期発見、定期的な治療が重要となります。
眼底出血とは瞳の奥にある眼の底の部分からの出血症状をいいます。症状としては景色の一部が見えにくくなります。治療が遅れると眼底出血の範囲が広がり、失明などの重度の視力障害を引き起こす場合もあります。発症の要因は高血圧、糖尿病、腎臓病等の全身病による網膜出血、外傷による出血などがありますが、外から見ても症状の確認はできず、痛みがなく患者の自覚症状もないために、発見が遅れる場合が多くあります。
患部が瞳の奥にあるので直接触れての治療が出来ず、内服薬による治療もほとんど効果が得られない事から、一昔前までは治療はできない病気とされていました。現在では眼底出血にはレーザー治療が最も効果的であるといわれています。眼底患部にレーザーをあてることで、患部を凝固させ、出血を吸収し食い止める事ができるようになりました。眼底検査を受け、症状が確認された場合には早期レーザー治療を受診していただくことで予防、治療が可能です。
さらに進行した場合、硝子体出血、網膜剥離を生じたときに、硝子体手術が必要となります。病状に応じて最適の大学病院をご紹介することも可能ですので、一度お問合せの上、ご検診ください
軽度網膜浮腫・点状出血・斑状出血・硬性白班・軟性白班(SDR III)
大小の点状出血や斑状出血が多数存在する。点状赤点(障害血管)を囲んで硬性白班が認められる。中心窩を囲んで上内側に灰黄色の網膜混濁を認める。
出血性梗塞
深層大型出血斑、一部浅層の線状出血も混在している。大型および小型軟性白班も認められる。網膜は黄色混濁を示している。
オルソケラトロジーとは、眠っている間に特殊なコンタクトレンズ(オルソ・ケーレンズ)を装着して、角の角度を矯正し、視力を回復させる最新の近視屈折矯正療法です。個人差がありますが、装用開始から3日程度で大抵の方が終日視力を維持出来るようになります。
ドライアイとは通常は、“失明してしまう"などといった危険性も少なく、それほど深刻な病気ではありません。しかし、そのまま放置しておくと日常生活に支障をきたすこともありますので、症状が確認された際には検診を受けて適切な治療を受診してください。症状は眼の乾燥感がほとんどですが、その他にも異物感、まぶしさ、疲れなどの症状もあります。発症の要因は加齢や一部内服薬の服用など様々にありますが、近年ではオフィスワークによる長時間のモニターの凝視、長時間のテレビゲームなどが圧倒的な要因となっています。統計では国内で推定800万人、オフィスワーク従事者の7〜8割がドライアイの症状を訴えています。
治療には軽度の場合は点眼薬や加湿器での保湿などで緩和させることも可能ですが、症状が改善されない場合には涙点プラグによる治療が有効とされています。涙点プラグとは、涙の排出される涙点に施す人為的な栓のことをいいます。ドライアイにより減少した涙を、プラグにより調節して有効に使おうという治療方法です。プラグはシリコン製で涙点の大きさに合わせたものを使用し、外来でも痛みもなく数分で装着が完了します。
当院でも涙点プラグによる治療を行っていますので、ドライアイの症状にお困りの際には一度、ご相談ください。
眼瞼下垂症とは上瞼を引き上げる筋肉が低下する症状の事をいいます。眼瞼下垂症を発症すると瞼が下がり、視野の狭小などを引き起こし日常生活に支障をきたすことがあります。眼瞼下垂症には先天性のものと後天性のものとがあり、後天的に発症する理由としてはコンタクトレンズの着用などによる外的な圧力によるもの、手術による外傷、加齢からくるものなどがあります。加齢による原因を除き、外的圧力からくる理由もあり近年では若年層の発症も見受けられます。発症すると、視野の狭小の他、頭痛、肩こり、神経痛などの症状を併発する場合も多く、日常生活に大きな支障をきたします。一般に視野の狭小の理由を視力の低下と思い放置していたり、加齢による場合も皮膚のたるみと思い込んで放置している場合があります。
視野の狭小などの症状が現れたり、瞼に重みを感じた際には眼瞼下垂症の疑いもあります。当院では眼瞼下垂症の改善手術も行っておりますので、症状にお悩みの方、疑いのある方、一度お問い合わせの上、ご検診ください。
こんな症状はありますか?
- 光がまぶしい
- まばたきの回数が多くなった
- 片目をつぶる
- まぶたがピクピクする
- 目元がピクピクする
「眼瞼けいれん」「片側顔面けいれん」は特に50〜70歳の中高齢者に発症することが多く、女性に多く見られます。けいれんという名称から痙攣が起きている状態を思われますが、かならずしもけいれんが起きているとは限らない。眼瞼けいれんとは、瞼を閉じる筋肉(眼輪筋)が不随意に収縮する病気です。はっきりした原因は分からない、症状はまばたきが増えたり、まぶしさを感じたりすることから始まり、進行すると目が開けにくくなります。両目の場合が多いですが、片方の症状が重いことが多い。症状の進行はゆっくりしていますが放置しても自然には治らない。多くの場合はけいれんの回数が増し、視力があるにもかかわらず機能的には盲目と等しい、生活や仕事の支障に来します。眼瞼けいれんは眼が乾きやすい、疲れやすいので、ドライアイや眼精疲労、眼瞼下垂、チック、自律神経失調症などと間違えやすいので、特にドライアイとの鑑別診断が必要です。
治療法:眼瞼けいれんの内服薬がありませんので、抗てんかんの薬を転用して治療します。明らかな効果がありません。
- ポツリヌス療法
けいれんをしている眼輪筋にボトックスを注射する。注射後2・3日で症状が治まり、効果が4ヶ月ぐらい持続します。 - 手術
けいれんする眼輪筋の切除、眉固定術、効果は半永久的。
当院では副院長によるボトックスの注射と手術を行います。心当たりのある方、ご相談ください。
当院では専門外来、コンタクトレンズの取扱の他、結膜炎、角膜炎、ものもらい、充血、目やに、痒み、アレルギーなど一般症状の受診なども行っております。症状にお悩みの方、一度お問い合わせの上、ご検診ください。


